自動車部品大手のアイシン(本社・愛知県刈谷市)は、国際環境NGO「CDP」が実施する2025年の気候変動評価で、最高評価である「Aリスト」企業に3年連続で認定されました。CDPは世界約2万社超を温室効果ガス削減や情報開示の観点からスコアリングしており、最上位のA評価企業は全体の数%にとどまるとされています。
同社は多くのCO2を排出する製造業として、「2035年に生産活動でカーボンニュートラル(排出実質ゼロ)達成」「2050年に製品ライフサイクル全体でカーボンニュートラル達成」という2つの数値目標を掲げ、生産プロセスと製品の両面で削減を進めています。サプライヤーを含むバリューチェーン全体の排出把握や削減に取り組み、再生可能エネルギー活用、バイオ燃料、CO2削減に寄与する新素材・洗浄剤の導入など、複数の技術実証も並行して進めています。
今回のAリスト認定は、こうしたサプライチェーン連携と技術実装が一定の水準に達したとCDP側が評価した結果とみられます。アイシンは今後も、京都府でのグリーン水素実証やペロブスカイト太陽電池の実験、欧州拠点での再エネ比率100%運用などを広げることで、中長期目標の達成度合いと地域社会でのCO2削減効果が注目されます。
【取り組み関連情報】
株式会社アイシン サステナビリティ情報サイト
CDP公式サイト
アイシン 欧州地域の全生産拠点で再エネ導入率100%達成(2025年5月7日ニュースリリース)
グリーン水素を活用した純水素燃料電池普及に向けた実証事業(京都府、2025年12月1日ニュースリリース)
source: PR TIMES
